【サイクリーマン】3巻で完結 感想 打ち切り理由が分からない

モーニング
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【サイクリーマン】3巻で完結 感想 打ち切り理由が分からない

※この記事は、作者の原田尚先生からもコメント、リツイートをいただきました。本当にうれしかったです。ありがとうございました。打ち切りという単語は失礼にあたるかと悩んだのですが、続きが読みたいという思いから、あえてこの単語を使っております。ご了承いただけますようお願いいたします。

サラリーマン×サイクリングを題材にした「サイクリーマン」という漫画ですが、なんと3巻で完結。ほのぼのモノ、自転車モノの漫画でこんなに面白い漫画に出会ったことが無かったので、もっと読みたかったというのが本音。

サイクリーマンという漫画は、モーニングで連載していた自転車を題材にした漫画。著者は原田尚先生

自転車レースモノではなく、サラリーマンが自転車を通して、様々な人たちと交流を深め、会社、家族の絆を深めていくような漫画です。私もそうですが、自転車初心者が読むにはとてもちょうどいい漫画で、用語解説や初心者の自転車の乗り方なども、とても参考になります。

この記事では、1巻から3巻までの良かったシーンや感想を述べていく記事となります。本当に面白い漫画ですので、興味を持たれた方は、是非読んでいただきたいと思います。SNSなどでとても評判がよく、周りでも面白い漫画と言われていたのですが、打ち切りになった可能性が高い作品です。少しでも多くの方に読んでいただきたくさんの声が挙がれば、回収されなかった話の続きが見られるかもしれません。よろしければ応援いただきたくお願いいたします。

サイクリーマン 登場キャラクター

和田竹繁

この漫画の主人公。社会人2年目のサラリーマン。矢美津は上司、風張は先輩。自転車で世界を目指していたが、とある事件をきっかけにあきらめることに。矢美津と出会うことで、自転車の楽しさを改めて感じることとなる。

矢美津健

会社ではとても厳しく固い、本部長。仕事とプライベートをきっちりと分けており、プライベートではロードバイクの魅力のとりことなっている。プライベートでは可愛いところが多く、オチに使われることも多い。主人公の竹繁を師匠としている。娘のことが大好き。

風張千帆

ヒロイン的存在。竹繁の先輩であり、矢美津の部下。正義感が強い。仕事はバリバリこなすが、友達は少なく、一人のみを楽しんでいる。太ってきたこともあり、ダイエットを考えていたところに、自転車を知る。竹繁と矢美津が自転車を楽しんでいることを知り、仲間に加わることとなる。

和田梅晴

主人公の弟。海外で自転車レースでの活躍を目指し奮闘している。竹繁の傷に関わる事件に関与している。社交性が高く矢美津ともすぐ打ち解ける。

矢美津加奈

矢美津の娘。父が特別な自転車を乗っていることを知り、その自転車に興味を持つ。

定峰先輩

竹繁の先輩。会社とプライベートはきっちり線を引きつつも、昇進のために社交性に力を入れている。竹繁と関わることで、徐々に考えが変わっていく。

サイクリーマンの感想

  • Road.1~Road.7 = 1巻
  • Road8~Road16 =2巻
  • Road17~Road.26 = 3巻

サイクリーマン 1巻の感想

Road.1 サイクリーマン

主人公である“竹繁”が自転車を取り出しサイクリングをするところから物語は始まります。自転車を取り出す際に、太ももからふくらはぎにかけて大きな傷跡が見えます。この傷跡が何かの”キー”なのかと読み手に印象付けるのですが、後々理由が分かります。

久々に取り出した自転車で河原の道を走っていると、必死に自転車をこいでいる中年男性に出会います。その男性にレースを持ちかけられ、竹繁は勝利します。中年男性の名は“矢美津健”。二人はこのレースを通じて打ち解け、会社の話をしたり、矢美津が妻の親の会社で働いていること、妻に自転車のことを隠していることなどを話します。そして、「じゃあまたどこかでお会いしたら」と別れていく二人でしたが、財布と携帯を忘れてハンガーノックになっている矢美津を発見し、助けます。そんなことで交流を深めた二人は連絡先を交換、するはずでしたが、携帯が無い矢美津は名刺を差し出します。その名刺に書かれている会社は・・。

次の日、竹繁(入社2年目)の部署に配属になった本部長、その名は“矢美津健”。会社では上司と部下、プライベートでは自転車の師匠と弟子の関係が始まります。

第1話では、竹繁と矢美津の出会いが描かれています。ところどころに、ハンガーノックと言った初心者が知りたくなるワードや、ストレッチ方法などの情報がちりばめられており、自転車初心者が食いついてみたくなる漫画だなと感じました。私もちょうど自転車初心者だったため、この本はずっと読みたいなと思い買い始めました。

Road.2 秘密の趣味

矢美津から竹繁にサイクリングの誘いがあり、二人はサイクリングに出かけます。会社では厳しい上司ですが、プライベートではとてもかわいらしい矢美津。二人は自転車を通じて仲良くなっていきます。帰り道、サイクリングウェア来ている矢美津は娘に見つかってしまうところで話は終わります。

第2話では、二人が距離をさらに縮めます。あ、BLではありませんw サイクリングを通して、楽しそうな老夫婦を見たり、綺麗な景色を見たり、素敵な喫茶店を見つけたり、サイクリングの楽しさが伝わってくる内容です。途中で、矢美津が見ている雑誌で”和田梅晴”という人物が出てきます。これも後の展開につながります。

Road.3 初めてのヒルクライム[前編]

仕事のシーンから始まります。仕事ではとても厳しく細かい矢美津。付箋を沢山貼って再提出を命じます。しかし、その付箋の内容はとても丁寧に見てくれているからのモノであることに気づきます。そしてサイクリングシーンへ、今回はヒルクライムに挑戦です。

第3話では、仕事に厳しいと嫌われているように見えていた矢美津が、ただ厳しいだけでなく、丁寧に指導している姿が見えました。また、後にヒロインとなる風張さんもちょっとだけ登場しますね。サイクリングシーンでは、さりげなくヒルクライムに必要な準備も描かれています。また、様々な人が様々な自転車でサイクリングをしている姿があり自分もやってみたいと思わされました。

Road.4 初めてのヒルクライム[後編]

後編はヒルクライム中心です。落とし物を見つけ、追いかける竹繁、とてつもないスピードで追いかけます。そして、持ち主を発見し、無事届ける任務を完了!一方そのころ、矢美津は坂に大苦戦。峠を越えたら一緒に温泉へ。自転車の師匠である竹繁に矢美津はアドバイスをもらいほのぼのとヒルクライムは終了。

第4話では、竹繁の自転車の実力が見えてきました。さりげなく自転車の知識が描かれているところが、本当この漫画をオススメしたいポイントです!!温泉での竹繁の「深刻にせず真剣に楽しむことです」の返しで、仕事中の矢美津が「深刻になるのはちょっと早いのでは?」というオチも効いてました!

Road.5 吸って吐いて吐いて

雨降りが続き、中々自転車楽しめない二人。雨の日の合間を縫って、夜の都内を走ることに。今回は、おすすめの呼吸法を竹繁にアドバイスされます。深呼吸をすることで、仕事で考えすぎてたことからも少し解放され、見える景色に変化がでた矢美津。そんな夜の都内を走っているところを風張が目撃します。

第5話では、サイクリーマンのサラリーマンの部分が強くでていました。本部長という立場での悩み事、部下のリアルな意見が聞こえてさらに矢美津を考えさせます。今回は、自転車と深呼吸をしたことで、一度気持ちがリセットされ、新しい景色が見えてきたという話でして、考えすぎたら一度休んでから考えてみては?と作者が伝えたいのかなあと思いました。

Road.6 なじみのお店

今回は竹繁のなじみの自転車屋さん「時坂サイクル」に矢美津を誘います。矢美津は一人で来るつもりが娘の加奈もついてきます。娘の加奈は父の楽しんでいる自転車に興味津々。試しに乗ってみるとその魅力に心を奪われます。そのまま自転車を借りて、竹繁、矢美津、加奈の3人でサイクリングへ。

第6話では、風張さんが多めにでてきます。竹繁が矢美津といるところをみて、パワハラを受けているのではと心配したり、最後のシーンで自転車屋さんを調べ、昔の竹繁の写真を発見するシーンなど。ヒロイン役になるのかなあとすぐに思いました!

また、もう一つ言いたいことが、父と娘の絆を強くするきっかけとして自転車が描かれているところが良かったですね。仕事とプライベートのギャップがありすぎる矢美津が面白いw

Road.7 風張さん

正義感の強い風張が、矢美津にパワハラをしていないか問いかけます。そのあと竹繁にも事情聴取をするのですが、自転車の話をしていたのだと話、誤解が解けます。夜、竹繁と矢美津が作戦会議をしようとしていたところ、一人で酒を持って歩いていた風張とばったり出会う。そして、3人は飲み会へ。太ってきたことが気になっていた風張は、痩せるのならばとロードバイク仲間として混ざることを志願します。(1巻のLast)

第7話では、遂にヒロインが決定したなという話でした。この話の中で、竹繁と風張に交際相手がいないことも明らかになります。今後の展開としては、恋愛模様も描かれるのかなあと予想しました。社会人になってから友達ができてないなあというシーンには、共感しました。そして、職場仲間との絆を深めるツールとしても自転車は優秀だなあとも思いました。

サイクリーマン 2巻の感想

Road.8 ポテンシャル

風張が自転車を買い、3人で荒サイを走ることに。風張は元バスケットボール部だったこともあり、とても高いポテンシャルを発揮します。矢美津は自分がお荷物になるのではと、頑張らなければと気合を入れます。そこに間髪入れずに、風張がまだスニーカーですからと全力出してないアピール。負けず嫌いの二人はある意味お互いを高めあいそうです。

第8話では、ついにヒロイン格の風張もサイクリングに加わります。新しいキャラクターが増えたことで、絡みなどがまた面白くなってきました。この話では、ビアンキのことであったりドラフティングであったり、興味を持ち始めた人が調べたくなるワードが散りばめられていました。ホント、サイクリングに興味をもたせるのがうまい漫画ですw

参考までにビアンキはこちら!

Road.9 富士五湖[前編]

竹繁の弟の梅晴が日本に帰ってきます。そして、竹繁、矢美津、風張の3人は富士五湖を走ります。富士五湖一周100キロライドの始まりです。楽しく先をぶんぶん進んでいく風張と苦戦する矢美津。第4湖まで到着するところで前半は終わり。

第9話では、弟の梅晴が一瞬だけ登場。この後の物語にかかわってくる予感をさせられました。ところ変わって3人は、富士五湖をサイクリング。地図でのコース説明であったり、ロングライドのコツなど情報も、間に挟めているところが本当にこの漫画の面白さ。見つけたお店でカレーパンを食べるシーンもほのぼのしてよかった。

Road.10 富士五湖[後編]

今回も、楽しく先をぶんぶん進んでいく風張と苦戦する矢美津。ですが、最後の五湖に向かうまでの道のりはつらく、二人とも心が折れそうになりました。そんな険しい道のりでしたが、全員そろって富士五湖制覇を達成!綺麗な富士山も見れました。家に帰ると梅晴が待っていました。

第10話では、きついところを乗り越えると素晴らしい景色が待っているんだよという作者の思いが感じ取れました。仕事でもそうですし、プライベートであっても、辛いことがあるかもしれないけど頑張ればいい未来が待っているよと言いたかったのかなあと。そして、たびたびちょっとだけ出てくる梅晴も絡み始めました。

Road.11 兄弟

弟の梅晴が、竹繁の会社に訪れます。偶然出会った矢美津と梅晴が会話し、梅晴がヨーロッパのチームで自転車をしていることが判明します。そして、夜に竹繁と梅晴はサイクリングに。

第11話では、矢美津を通して、梅晴がヨーロッパで自転車をしていること、竹繁の傷について少しだけわかってきます。いやゆる伏線や風呂敷をひろげつつも回収している回ですね。そして、兄弟の絆も描かれています。

Road.12 打ち上げ

3人で富士五湖達成の打ち上げを開催します。その中で、風張と竹繁は、滋賀に出張した際に琵琶湖をサイクリングすることを計画します。しかしこの打ち上げで浮かれていたからか、羽目を少し外した風張は、体調を崩してしまいます。そこで、代わりに矢美津が出張することに。公私混同はいけないといいつつ、矢美津のPCをあけるとサイクリングのページが開いたままでした。

第12話は、出張の話です。サラリーマンとして出張というのはつきものですが、その中で公私混同はいけないけども、しっかり業務が終わった後は楽しんでみてはいかがでしょうか?というメッセージを感じ取れました。私は、サラリーマンですからこの内容に凄く共感しました。そして、楽しいことに浮かれすぎて、失敗しないようにということも伝えたかったのかなあと。本当にこの漫画には学ぶことが多いですw

Road.13 琵琶湖[前編]

矢美津と竹繁は、滋賀県庁に訪問し、琵琶湖サイクリングに関しての打合せを行います。滋賀県庁の担当者もサイクリングがとても好きで、意気投合しながらの打合せとなりました。仕事をバッチリ終わらせた二人は夕食へ。

第13話では、出張先での話なのですが、自転車をきっかけに取引先と仲良くなれることもあるのかなあと思ったり。打合せの内容では、琵琶湖のちょっとした情報や楽しみ方なんかも書いてあります。夕飯では弟の梅晴の話や、竹繁の自転車に対する思いも語られました。この回で好きだったシーンが、矢美津が気合入れすぎていろいろ自転車に関するものを準備してきて、メットが落ちてしまうとこですw

Road.14 琵琶湖[後編]

矢美津と竹繁は琵琶湖周辺の視察を行います。視察を終えたところでサイクリングタイム。レンタサイクルで自転車を借り、サイクリングロードでサイクリングを楽しみます。

第14話では、琵琶湖周辺の景色や建物についての情報が入っています。読んでいるだけで行ってみたくさせる書き方が上手いです。特に海津大崎の桜については、サイクリングしてみたいと思わされました。レンタサイクルを出してくることも、読み手に気づきを与え、こういう楽しみ方もあるなと思いました。今回も矢美津の可愛さがでており、スマホの扱いがあまり得意でなく、奥さんに見られるところに秘密にしてた自転車の画像を送ってしまうところが面白かったです。

Road.15 リサーチ

矢美津の娘の加奈が自転車にどんどん興味が出てきます。竹繁のなじみの店「時坂サイクル」で、加奈は自転車を借ります。そして、自転車を始めることになるのですが、矢美津の秘密(自転車)に気づく妻。矢美津は秘密にしていた自転車のことを打ち明けます。

第15話では、自転車の種類が細かに書かれていたので、初心者に特におすすめの回です。私もそうでしたが、初心者はどの自転車を買えばいいかわからず、値段が極端に高いものと安いものがあることに気づき、更に何を買えば無難なのかがわからなくなってしまい、辞めるということが多いのではと思います。でも、この回をみることで、まずはこのタイプの自転車から入ってみようとか、そういうプランが立てられるのかなあと思いました。

Road.16 パパとパンク

竹繁と矢美津と娘の加奈で、サイクリングに行きます。道中、加奈の自転車がパンクしてしまいます。いいところを見せようと矢美津がパンク修理しますが破裂して失敗。竹繁が代わりにパンク修理をすることに。矢美津は夜な夜なパンク修理の練習をするのでした。(2巻のLast)

第16話では、パンク修理について書かれています。これも初心者は、本当にわからない部分で、まずタイヤが簡単に取れることも初心者は知りません。こんな感じで、こういうアイテムを使って直すんだということが初心者にも伝わる内容だったかと思います。今回もオチとして、矢美津のかわいいところが出ていて良かったです。

サイクリーマン 3巻の感想

Road.17 初めての夏

竹繁と風張と矢美津と娘とで、彩湖から榎本牧場へのサイクリングに向かいます。長距離サイクリングに少し疲れる加奈でしたが、なんとか榎本牧場へ到着。榎本牧場では、アイスなどを楽しみました。その4人を見かける一人の男。それは定峰先輩でした。

第17話では、サイクリングマン同士のマナーである挨拶であったり、空き缶や風に気を使いながら走ることの大切さが描かれていました。矢美津の印象的な言葉がありました。「僕だけじゃないんだなと思いまして 自転車に乗って世界が広がっているのは」と。私もそうですが、自転車に乗って走ると、普段気が付かない発見や景色をみることができます。さらには人とのつながりも広まるってことを矢美津は言いたかったのかな?

Road.18 定峰先輩

定峰先輩の登場です。未来の社長候補である矢美津に媚を売るために3人(矢美津、竹繁、風張)に近づきます。そこで、サイクリングの話題になりますが、プライベートで会社の人間と付き合いたくないため、サイクリングをやっていることを隠します。矢美津と竹繁の仲がいいことを知り、矢美津の悪口を言っていることが伝わないようにと竹繁の仕事を手伝い恩を売ります。その帰り道、2人はサイクリングの話題になり、竹繁の実力を知らない定峰はサイクリングに誘います。

第18話では、いわゆるずる賢い社員をしっかりと描いておりました。私もサラリーマンなので分かるのですが、定峰先輩のようなサラリーマンはどこにもいるんですよね。そしてこういう人ほど、出世するんですよね笑 でも、そんなずるがしこい定峰先輩ですが、あまり嫌な気はしないんですよ。不純な動機と言え仕事を手伝ってくれたり。といいますか、このサイクリーマンという漫画では、嫌な人が一人も出てこない気がします。悪口をいうサラリーマン等は出てきましたが、そこはサラリーマンのリアルさを捉えつつ、思い切り嫌な人間は書いていないのだなあと。

Road.19 多摩サイと健康診断

健康診断が近づいた風張ですが、サイクリングを始めたのに痩せないと悩んでいます。痩せない理由は、サイクリングをしたあとに美味しいものをたくさん食べてしまうから。今回は、ヘルシーサイクリングを矢美津が計画します。しかし、ヘルシーのご飯では物足りず、他にも注文、更にはお土産まで買ってしまう風張でした。

第19話では、自転車を初めても食べてたら痩せないよという部分が共感できました笑 また、今回もご飯を食べたりするのですが、一生懸命走って、目的地に着いたら、目いっぱい楽しむ光景が良かったですね。

Road.20 矢美津家のお話

矢美津、娘の加奈、ママの3人で、進路のことなどを話し合います。そして、その後サイクリングに出かけます。サイクリングにでてみると、いろいろな景色や出来事に感動します。

第20話は、矢美津家の家族の話となります。進路のことを話し合ったり、ママも含めてサイクリングに出かけ、サイクリングの楽しさを共有したり、ピクニックランチをして、仲良く家族団らんするなど、家族の素晴らしさが描かれていました。この漫画、本当に心を綺麗にしてくれる漫画ですよ本当に。ほのぼのとした回でした。

Road.21 定峰先輩2

まずは仕事の話。定峰の人間観察が始まります。定峰は矢美津と上手くやっている竹繁が気になってきています。そして、竹繁を飲みに誘います。たがいに自転車のことを語り、いよいよ2人でのサイクリングの約束を行いました。

第21話の冒頭、和田峠、定峰峠、風張峠というセリフ。キャラクターの名字が峠の名前だったんだとわかります。初心者の私からすると、このときまで峠の名前だとは知りませんでした。そして、今回は定峰が主役となった回でした。嫌味な部分がすこーしだけある定峰ですが、後輩の仕事をサポートしたり、出世のためもあるかもしれませんが竹繁の企画とったお祝いと称して飲み会に誘う部分があったり本当はいいやつなのかもと思いました。会社のうわべだけの飲み会は私も嫌いで、少しだけ定峰と近いところがあるのかなあと思ったり。世のサラリーマンは、ほとんどの人が共感する回かも。

Road.22 それぞれの都民の森

定峰先輩と竹繁は都民の森にサイクリングに向かいます。定峰は竹繁の実力を舐めていましたが、竹繁の強さに驚きます。オーバー気味に走ったせいで定峰は両足をつらせて動けなくなります。そこに通りかかった一台の車に助けられ定峰はリタイアするのでした。

第22話では、定峰の憎めないキャラが全開で、動けなくなって泣いているところが面白かったです。途中、竹繁の母校の後輩とレースするシーンもよかった。定峰を助けた女性について、今後展開を広げるためのキャラかなーと思ったのですが、以降はでてきませんでした。この辺の話も、続きが読みたい。

Road.23 とある1日

定峰先輩と竹繁の会社での会話から始まります。定峰を助けてくれた女性と交流を深めているという話。その後は、夜の自転車パート。メンテナンスを終わり試運転をしていた矢美津が偶然近くに竹繁がいることを知り合流します。合流した直後、酔っ払っている風張からの呼び出し、居酒屋で愚痴を聞かされる二人でした。

第23話では、定峰と助けてくれた女性の話が出てきます。定峰はプライベートをあまり会社には持ち込みたくなかった人間なのに、いつの間にか自転車を通して竹繁と打ち解けてきている描写が良かったです。あとは、前はきつかった道のりも、あっという間に感じるほど楽に来れるようになったという、矢美津がサイクリング力の成長を語るシーンもよかった。風張さんを誰か救ってという気持ちも出ましたねw

Road.24 フルーツライン

竹繁と矢美津と二人で、フルーツラインに出かけます。矢美津が竹繁の家の倉庫に空気入れを取りに行くと、そこには高校時代に優勝した時の写真や、フランス語の教本がありました。その後舞台は笛吹川フルーツ公園へ。サイクリングを始めますが途中でバテテしまう、矢美津。徹夜明けで疲れがたまっているのではと、竹繁は温泉に誘います。そしてそこで、過去のことなどを語り合うのでした。

第24話では、竹繁の過去に、矢美津が少し気づきます。そして、とてもよかったのが温泉での会話です。特によかったのが、矢美津の「こうやって気がねなく遊べる友達ができました」と「一つのことにしっかりと向き合って戦った人はかっこいいと思いますし一人の人間として僕は尊敬します」という言葉。これに、感動して涙をごまかす竹繁もよかった。

Road.25 和田竹繁

高校時代の回想。竹繁と弟の梅晴は、毎日自転車の練習に明け暮れます。そして夜のサイクリングで、未来のことや今を生きることについて語ります。そんなこんなで二人で走っているところに、梅晴がトラックの左折に巻き込まれそうになります。それに気づいた竹繁は、梅晴をかばってトラックの犠牲に。目が覚めたら病院にいる竹繁。竹繁についていたスポンサーもいなくなり、自転車で世界に行く夢が断たれる竹繁。しかし、竹繁は腐らずに、サラリーマンに生きることを決めたのでした。

第25話では、竹繁の足の傷の理由がわかります。世界に羽ばたけることが決まっていたのに、不慮の事故ですべてを失う竹繁。しかし、「俺が腐ったらダメだ これが俺の今」という気持ちで、切り替えていく竹繁が本当にかっこよくて、少し涙しました。こういう気持ちを持たないといけないと感じたそういう回でした。

Road.26(最終話) サイクリーマン

竹繁、梅晴、矢美津、加奈、加奈のママ、風張で初日の出を見に、サイクリングに行きます。大団円。

第26話です。ラストです。最終話では、みんな集まって、それぞれの成長や、今後の目標など、さらには自転車で築いた絆が見られました。言いたいことは、ただ続きが読みたいの一言。

原田尚先生、本当にお疲れさまでした。

こんな続きを読みたい!!

  • 様々な地域を自転車で走る光景 ※出張話
  • 竹繁、風張の恋愛関係
  • 梅晴の活躍
  • 矢美津が社長になるまでの話
  • 自転車を通しての絆話
  • 自転車の豆知識
  • 時坂サイクルと竹繁の話

などなど、もっともっと続けるネタはあると思うので、「続・サイクリーマン」を期待しつつ、この記事を終わらせていただきます。最後まで読んでいただきありがとうございました!

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