藤本タツキ短編集「17-21」、「22-26」 各話のあらすじと感想
藤本タツキ短編集「17-21」、「22-26」ですが、読んでみたのですが、とても面白かったです。「17-21」は、17歳から21歳までの時の作品、「22-26」は、22歳から26歳の時の作品のようです。私は、藤本タツキ先生の「チェンソーマン」を読んで、ぶっ壊れた感覚の漫画に面白みを感じて、藤本タツキ先生のファンになりました。そんな、藤本タツキ先生の過去の短編集。ファンなら絶対に読むべき作品です!簡単にあらすじと感想を書いていきますので、よかったら購入してみてくださいね!オススメです!
藤本タツキ:1992年10月10日生まれ。代表作「チェンソーマン」、「ファイアパンチ」。好きな映画:北野武監督作品。
藤本タツキ短編集「17-21」の冒頭のあらすじ ※詳しくは本を読んでみてください!
庭には二羽ニワトリがいた
- 宇宙人と人間の戦争がはじまり人類は負ける
- ユウトと彼女のアミは鶏になりすまし宇宙人に食べられないように生活していた
- ユウトとアミは食べられそうになる
佐々木君が銃弾止めた
- 佐々木は川口先生に恋をしていた
- 川口先生の元クラスメイト桑野が銃を持って教室で暴れる
- 佐々木は川口先生のために止めに入る
恋は盲目
- 伊吹はユリに告白をしようとする
- 何をされても動じない伊吹
シカク
- シカクは蜘蛛をちぎって遊ぶという変わった子供だった
- シカクは殺し屋になる
- ユゲルという依頼者に俺を殺してみろと言われる
藤本タツキ短編集「17-21」の感想
庭には二羽ニワトリがいた
圧倒的暴力、意外な展開、結末を語らないなど、惹かれる部分が多くあった。鶏を食べる宇宙人とのバトル、警察の攻撃シーンが、少しわかりずらいなどはあった。ただ、これが17-21歳の作品と考えるとすごい。
佐々木君が銃弾止めた
謎の勢いが面白かった。奇跡を起こす話なんですが、ラストが深読みしすぎなのか、理解がきちんとできなかった。単純に月に着陸しただけなのか、月と地球がぶつかるのを止めようとしているのか。藤本先生の作品なので、何か深い意味があるのだろうと思いつつ、結局いまだに答えがわかっていない。
恋は盲目
勢いがすごい作品。終始ニヤニヤしてしまう。
シカク
吸血鬼になる展開は予想できたが、ラストのケーキの意味が、これまた深読みしすぎなのかよくわからなかった。ユゲルの側近のメイドがいなくなっているので、何か関係があるかのかと、考えたが、こちらもいまだに答えがわからない。
藤本タツキ短編集「22-26」の冒頭のあらすじ ※詳しくは本を読んでみてください!
人魚ラプソディ
- トシヒデは毎日海の中に捨ててあるピアノを溺れそうになるまで弾いていた
- ある日ピアノを弾いているときに溺れかけ人魚に助けられる
- トシヒデは助けてくれた人魚のシジュにピアノを教える
目が覚めたら女の子になっていた病
- トシヒデは朝目覚めると女になっていた
- トシヒデは男にからかわれていたところをアキラ先輩に助けられる
予言のナユタ
- 母体を貫きツノを持つ魔法使いナユタが産まれる
- ナユタは悪魔の子と忌み嫌われる
- ナユタの兄ケンジはナユタを守ることを誓う
妹の姉
- 学校主催のコンクールで金賞を取った絵は玄関に一年間飾られる
- 妹の杏子が書いた光子の裸の絵が金賞を取り飾られることになった
藤本タツキ短編集「22-26」の感想
人魚ラプソディ
藤本先生なので、裏切りがあるかと思ったが、オチが無いような話。先生自身も普通の話と語っている。
目が覚めたら女の子になっていた病
やはり、藤本先生の作品は、暴力的で読者を裏切る展開が欲しいと思った。
予言のナユタ
最後ほっこりする内容でした。世界観は、チェンソーマンに通ずるものがありました。
妹の姉
一番、面白かった作品。内容が面白い中にも、姉妹のすれ違い、ハッピーエンドという三拍子で、短編でここまでまとめられるあたりが、すごい漫画家さんだなと感じた。